飲食店のロゴの話題です。
今回ご紹介するのは、チェーン店としては珍しい部類の商品をメインに扱う、このお店のロゴ。
全国的にもあまり例を見ない、うなぎ料理専門チェーンの「宇奈とと」です。主に東京・大阪でチェーン展開しているようですね。
この「宇奈とと」のロゴ、背景には食欲を増進する効果のあるオレンジ色を用いています。
オレンジ色は他にも「家庭的」や「庶民的」と言ったイメージを与えるため、様々な飲食店のイメージカラーとして使われていますね。特にリーズナブルなチェーン店では採用率の高いカラーと言えます。
そういった意味では、「シンプルで分かりやすい」という点が意識されたロゴデザインであると言えますね。高価なイメージのあるうなぎ料理を扱うがゆえに、オレンジのカラーで庶民性を演出し、ロゴマークには気取りすぎないようにデフォルメされたうなぎの絵が描かれています。
分かりやすいといえば、ロゴタイプのフォントも如何にもといった感じがしますね。
これは演芸の題目などをに使われる寄席文字が元になっていると思われますが、実はこの宇奈ととの創業者というのは、落語家の方なのです。
金原亭世之介という落語家さんらしいですが、江戸時代より民衆に親しまれるうなぎ料理を用いてチェーン店を経営するのは、同じく江戸時代より親しまれる落語家さんだったという訳です。何となく納得してしまう話ですよね。