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橘紋のデザインは絵画的ですね

橘は不老不死の国から持ち帰られた木であると伝えられており、永久の繁栄をもたらすとして、奈良時代には好んで庭に植えられました。因みに、現在では「カラタチ」という名前で知られています。別名を「常世物」と言いますが、これは上記した不老不死の謂れからです。

さて、その橘の葉と実をかたどったものが橘紋なのですが、これは当然のことながら、橘氏一族の家紋として用いられました。
奈良朝のころ、女帝であった元明天皇は特別に橘を好み、お気に入りの女官である三千代に「橘」の呼び名を与えました。その三千代の子こそが橘諸兄であり、母の愛称を記念して橘姓をたてることとしたのです。
その後、橘氏が次第に衰えて公家から姿を消すに及んで、武家の間で橘紋が用いられるようになりました。井伊、黒田などの家紋がその代表例と言えます。
また、日蓮宗が井筒に橘の紋を用いるのは、開祖である日蓮が井伊氏一族の出身であったとされているからなのです。

家紋のデザインとしては、上掲したような、果実一個に五枚葉を配した形が基本形と考えられます。家紋にしては比較的絵画らしいデザインであると言え、染織意匠の単位模様としても、しばしば用いられる機会があるようです。