飲食店ロゴの話題です。
今回ご紹介するのは、有名焼き肉チェーン店のロゴです。
このロゴデザイン、特徴的ですよね。
居酒屋や焼き肉店などでは、手描き・筆文字風のロゴタイプはお馴染みとも言えます。
牛角の場合も、ロゴタイプはそのお馴染みの書体です。しかしこれだけでは、その印象は「いかにもそういった店らしい」という安心感のみに留まります。
牛角のロゴが特徴的なのは、外側の囲いがあるからですね。
四角形のシルエットからは、牛角の「角」の字が想起されるようになっています。
また、枠組みと少し崩れた文字は、単色で描かれることによって、どこか古い印判を思わせるような、記憶に引っ掛かり易いデザインとなっていると言えるでしょう。
ところで、この囲いですが、上辺の中心辺りに隙間があるのが見られます。
これは、「牛の角」を表現する為であると共に、「アンテナ」をモチーフとしている一面もあるそうです。
牛角は、売り上げが振るわなかった頃、「会計時に店の悪口を言ってもらうことで300円値引き」というキャンペーンを行ったことがありました。
そのクレームに対応して店の改善をしていった結果、業績が好調になったということから、来店客の要望を常に意識しておくべきである、という企業理念が生まれました。
囲いの隙間は、来店客の声を幅広く拾っていく為に空いている、という訳です。