ロゴマークの世界で「変わっている」ことはむしろ褒め言葉であるように思いますが、今回見ていくアート引っ越しセンターのロゴは特に変わっています。
![arthikkoshi アート引っ越しセンター](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns=%22http://www.w3.org/2000/svg%22%20viewBox=%220%200%20244%2066%22%3E%3C/svg%3E)
アート引っ越しセンター
![arthikkoshi アート引っ越しセンター](https://logo.jp/concour/wp-content/uploads/2010/12/arthikkoshi.jpg)
テレビCMの影響で、会社名と電話番号をセットで覚えている会社も多いですが、こちらのロゴはなんと、電話番号の「0123」がモチーフになっています。インターネットがまだなかった頃、人々がサービスを調べるには電話帳が主流でした。アート引っ越しセンターの「アート」
にはそんな電話帳で一番に社名を登場させたい、という思惑があったようですね。
顧客に会社名を覚えて欲しい、そんなシンプルで難しい悩み。「○○の○○会社」とサービス名を押すのが一番の正攻法のようですが、強く印象に残る数字で会社名を覚えてもらう、そんな方法で成功している例です。今ではネットでの見積もりやメールフォームが増え、電話番号はそれほど重要ではなくなったのかもしれませんが、電話番号自体は慣れ親しんだ”ブランド”になっているのかもしれません。
ただの数字をブランドにしてしまう、それはまさに現代”アート”のような展開ではないでしょうか。
私は数年前に同社がドラえもんのキャラクターを起用したことを印象深く覚えています。ロゴマーク(コーポレートカラー)のブルーとドラえもんのブルーがよくあっていますね。これがピカチュウやキティちゃんでない理由が自ずとわかるような気がします。