「有名なバンドのロゴに見る世界観」の第2回です。
前回はアンビグラムの手法を見事に取り入れた、ナイン・インチ・ネイルズのロゴを紹介しましたね。
今回もアンビグラムを用いたロゴ、つまり通常とは異なる読み方が可能なロゴをご紹介します。
ロックバンド、DIOのロゴです。
DIOと言えば、ビートルズが活躍した頃から既にプロとしての活動を開始し、エルフやブラックサバスのボーカルを務めたベテランへヴィメタルロックシンガーのロニー・ジェイムス・ディオが中心となって結成したバンドですが、DIOというのはロニーの本名という訳ではありません。
「DIO」というのは、イタリア語で「神」を意味する単語です。
ですが、このロゴにおいては「悪魔」という、まるで逆の意味が隠されているのです。
これは、DIOのロゴを180度回転したものです。
一見分かりにくいかもしれませんが、ここには「DEVIL」という文字が見て取れます。
逆さまにする前に「I」と読んでいた文字を「E」として見るようにすると、見えてくるようになるかもしれませんね。「D」と読んでいた文字には、「V」「I」「L」の三文字が入ります。
「神」と「悪魔」は表裏一体であるという、挑戦的なメッセージに感じられませんか?
「矛盾」や「逆説」を歌ってきた、ロニーらしいロゴであるとも言えるでしょう。
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