「企業のイメージカラーの効果」の第7回です。
前回は緑色をコーポレートカラーとする企業のロゴをいくつかご紹介しましたね。緑色は特に「安心感」をアピールするために用いられる場合が多いことが分かりました。
今回取り上げるのは、灰色のコーポレートカラー。灰色自体は普段から馴染みある色で、デザインにも使いやすそうに思われますが、メインのコーポレートカラーとして用いられることは案外少なかったりします。
灰色のイメージとしては「落ち着いている」「シック」「真面目」「大人っぽい」「オフィシャル」「シャープ」といった要素が挙げられるでしょうか。
それでは、まず一つ目の企業です。
コクヨです。コクヨは2005年にコーポレートカラー及びロゴを一新しています。また、分社化したことにより、各事業会社には独自のコーポレートカラーが設定されました。
このグレーのロゴはグループ各社の持株会社であるコクヨ株式会社のロゴで、「オフィシャル」や「落ち着いている」といったイメージが強調されているのが分かりますね。
続いて二つ目は、医療・介護関連事業に携わる持株会社セイエイ・エル・サンテホールディングのロゴです。こちらのグレーもやはり「オフィシャル」な印象を与えますが、「清潔さ」や「暖かみ」という意味合いも含まれているのだとか。
最後、三つ目は鋼鉄を扱う商社メタルワンのロゴです。ロゴに用いられているベースカラーが灰色となっていますが、これはまず金属のイメージと力強さが第一に表されています。
金属は「シャープ」なイメージもありますし、「落ち着いている」感じもしますね。