みなさんは、こんな噂を聞いたことがないでしょうか?
「ネス湖のほとりでネッシーが出てくるのを待つ間に飲むコーヒーが、ネスカフェだ」と……
もちろん、この噂は間違いです。ネスカフェのネスというのは、言うまでもなくネスレのネスですね。
ではその、「ネスレ」という名称の由来はご存知ですか?
これも実は単純な話で、創業者がアンリ・ネスレ氏であるというところから付けられた名称なのです。
さて、ネスレのロゴには特徴的な図案が用いられていますね。親子の鳥が居る鳥の巣が、描写されています。
この鳥の巣マークは、いったいどういう意味があるのでしょう?
実はネスレという言葉自体が、ドイツ語で「小さな鳥の巣」という意味を持っているのです。アンリ・ネスレ氏の家系では、このマークが家紋として用いられたのだとか。
そして、鳥の巣は「母親の愛情」を連想させるものであるので、現在もネスレのコーポレートアイデンティティとして受け継がれているのだそうです。
なお、ネスレは日本では1994年まで英語読みである「ネッスル」の表記が使われてきました。
これはイギリスにおいて20世紀の間、「Nestle‘s」を「Nessels」と宣伝していたことに起因するようです。