このブログでご紹介しているロゴのデザインは、弊社の制作実績では無いものも含まれています。
著作権はそれぞれの企業様、サービス、ブランドに帰属します。

プリンスの「ラブ・シンボル」に隠された意味

「有名なバンドのロゴに見る世界観」の第7回です。
今回は、バンドというわけではないのですが、非常に印象的な海外ミュージシャンのシンボルマークについてのお話。

1978年にファーストアルバムを出して以降、常に独自のスタイルを保って音楽活動を続ける、プリンス。上に掲げたシンボルマークは、彼の14枚目となるオリジナルアルバムに付けられたタイトルそのものです。これは、読み方が存在しないためアメリカではただ「Synbol」と呼ばれ、日本においては「ラブ・シンボル」と訳されました。

1994年、プリンスは突然改名を宣言しました。改名後の表記は、先ほどのシンボルマークただ一字のみ。世間は、プリンスのことを「元プリンス」や「The Artist formerly Known as Prince(かつてプリンスと呼ばれていたアーティスト)」と呼び表すようになりました。

その名前での活動は、2000年に終了することとなります。2000年5月17日に記者会見を開き、プリンスは、名前を「プリンス」に戻すと発表しました。
シンボルに改名していた理由としてプリンスは、「レコード会社との権利関係から自分を解き放つ為」と述べたそうです。

新たな境地へ向かうためであれば、自分の名前すら否定して捨ててみせる……
プリンスとはそういうアーティストだったのですね。