やはり、良いデザインというのは、誰に対しても不快感を与えないようなデザインであるのでしょうか。
ポカリスエットのロゴデザインを見ていると、実にそんな気がしてきます。
このロゴデザインは、世界的に有名なタイポグラファーであるヘルムート・シュミットに制作を依頼して出来上がったものであるとのことです。そのお陰で、大塚製薬はもう何十年も変わらずに親しまれる主力製品のロゴを手に入れることになったのですね。
このポカリスエットのロゴ、上段の「POCARI」と下段の「SWEAT」の文字が微妙にズレているのが分かりますね。しかし、その下に配置される太い波線によって、全体のバランスが綺麗に纏まっているのです。
何気なく見えて、よく見てみると面白みのあるロゴと言えますね。このデザインは流石です。
この波線については、普通なら水をイメージしたのだろうと考えます。ポカリスエットの掲げるキャッチコピーには、常に「水」というものが意識されてきましたからね。
しかし、一説によるとこの波線は「水とポカリスエットの吸水率をグラフ化した際に見られるライン」をイメージにして描かれたものである、とも言われます。
デザイン作成意図の真相は果たしてどっちなのか……いつか、ヘルムート・シュミットが語ってくれたら良いですね。