車を運転する人にはお馴染みですね。
出光興産のガソリンスタンドに見られる、この人の横顔を模したロゴマークは、「アポロマーク」と呼ばれています。因みに、ガソリンスタンド限定という訳でなく、出光興産のエネルギー事業の象徴として使用されているそうです。
「アポロ」というのは勿論ギリシャ神話の「アポロン」に由来します。ギリシャの主神・ゼウスの息子であるアポロンは太陽の神と見なされており、エネルギー事業の象徴として相応しい存在であると考えられ、ロゴマークのモチーフにされたようです。
では、何故「人の横顔」なのか?このキッカケについては、出光興産の創業時にまで遡ります。
当時、事業拡大のためにロゴマークを制定しようと考えていた創業者の出光佐三氏は、たまたま通りかかった店で見た絵にピンと来ました。
それは、「髪をなびかせた人の横顔」の絵。その絵を見かけた出光氏は、「スピード感があって、ガソリンなどにピッタリだ」とひらめいたのだそうです。そして、そのアイデアをもとにデザインが決定されました。
因みに、上に掲げたロゴマークは2006年に変更されたものです。何と、55年ぶりに見直しが行なわれたのだとか。
スピード感を増すために、顔の周りの輪を正円から楕円にするなどのデザイン変更が行なわれたようです。