“「100年以上女性を美しくしてきた会社。資生堂のロゴマーク」
資生堂は、明治5年(1872年)に日本発の洋風調剤薬局として銀座に誕生しました。商号の由来は、中国の古典『易経』の一節「至哉坤元 萬物資生(大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか、すべてのものはここから生まれる)」。
資生堂の象徴にしておなじみの花椿は大正4年(1915年)、初代社長みずからが原型をデザインして誕生しました。その後昭和2年(1927年)に和文ロゴタイプの資生堂が、昭和3年(1928年)に欧文タイプが作られます。
デザイナーとして完成させたのは、日本のグラフィックデザインの黎明期における先駆者の一人である「山名文夫氏」。資生堂在職中はもちろん、資生堂退社後も、顧問や宣伝部制作室長として、資生堂の一連の仕事を行い、繊細な女性美を表現してきました。
現在でも資生堂に入社した新人デザイナーは、このロゴタイプが手書きで自在に書けるようになるまで徹底的に練習するんだそうです。それほど資生堂にとってこのロゴマークが大事な存在であるんですね。
やさしさやたおやかさの中にも、女性のもつ凛とした輝きが表現されています。