このブログでご紹介しているロゴのデザインは、弊社の制作実績では無いものも含まれています。
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稲吉紘実氏はCIデザインにこだわりを持っています

「プロのロゴデザイナーに頼むデザイン作成はこんなに違う」の第9回です。前回は、国内でも比較的若手と言えるロゴデザイナー、服部一成氏についてのお話でした。
今回も、著名な日本人ロゴデザイナーについてのお話となります。

このマークは、「絵のない絵本の展覧会2010-2020」のポスターに描かれているものです。
この展覧会の発起人として知られるのが、稲吉紘実氏です。稲吉氏は、世界的にも著名なCIデザイナーであり、平和に貢献する活動も多く行う人物です。

稲吉氏はグラフィックデザイン全般を手掛けますが、特にマークやロゴなどの作成にこだわりを持っています。
「企業や団体のトップとデザイナーが対等、或いはそれ以上のコンサルタントとしての立場で仕事を行うには、マークやロゴをデザインするCIデザインしかないと確信した」と語り、「ロゴ及びマークのデザインは、企業や人物の内面の肖像をシンボライズした新たな芸術である」と宣言しました。

稲吉氏は現在まで、タイ王国国王やブルネイ王国国王などといった重要人物のパーソナルマークをデザインしたり、ニューヨークADCの諸部門で受賞するなど、世界での活躍が目立ちます。

近年はその中でも特に平和に関する活動に熱心で、上記した「絵のない絵本の展覧会」の元となった、稲吉氏の著書『絵のない絵本-この星が絵でうめつくされたら』も、2009年のオバマ米国大統領のプラハでの「核のない平和な世界」を追求する演説をきっかけとして出版されたのだそうですよ。