このブログでご紹介しているロゴのデザインは、弊社の制作実績では無いものも含まれています。
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英国グラフィックデザイン界の父、アラン・フレッチャー

「プロのロゴデザイナーに頼むデザイン作成はこんなに違う」の第10回です。前回は、世界で活躍する日本人ロゴデザイナー、稲吉紘実氏についてのお話でした。
今回は、イギリスのグラフィックデザイン界における巨匠について、ご紹介致します。

このロゴは、言わずと知れた「ヴィクトリア&アルバートミュージアム」、通称「V&A」のロゴですね。
このロゴをデザインした人物こそが、今回取り上げる英国デザイン界の巨匠、アラン・フレッチャー氏です。

アラン氏は残念ながら2006年に享年74歳でこの世を去りましたが、その後世に与えた影響は大変なもので、2008年に入ってからも東京・銀座で回顧展が開かれるなどしています。
現代から見ても古臭さを感じない、洗練されたアラン氏のデザインというのは、やはりV&Aのロゴが象徴していると言えるのではないでしょうか。このロゴは60年代に作成されたものですが、今に至っても全く変更の必要性を感じさせないデザインであると言えます。

V&A以外でのアラン氏の著名なロゴデザイン事例といえば、例えばロイター社のロゴがあります。1992年まで使用されていたものなのですが、89個の点で「REUTERS」というスペルを表現した斬新なデザインなロゴでした。