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象印マホービンの象は、虎への対抗意識

「まほうびん」という単語を聞いたら、世の中の半数くらいの人々は上に掲げた象印のマホービンを思い浮かべるのではないでしょうか。
そして恐らく、もう半数の人々はタイガーの魔法瓶をイメージしていることだと思います。

両社は同様の製品を取り扱う企業で、どちらも動物の名前を社名に入れ、ロゴにもその動物のデザインが入っており、いかにもライバル企業といった感じです。
「まほうびん」の表記も、「マホービン」と「魔法瓶」という風に別々で、対抗意識が表れているように見えますね。
因みに、この両社は創業の時期も活動地域も同じなのだそうですよ。

さて、ロゴにも描かれている象ですが、どうして社名に採用されたのでしょうか?
これには二つの理由があるとされています。

一つには、象の力強さにあやかろうとした、という理由。象は、落ち着いていて温厚そうに見えますが、やはり巨体に見合うだけのパワーは持っており、ライオンも倒すことがあるそうですよ。

二つ目の理由としては、前述したタイガー魔法瓶への対抗意識です。アジアの王者と言われるタイガーに対して、アジア地域で神聖な動物であるとされている象を持ち出したのですね。

因みに、ソラミミストとしても有名なデザイナーの安斎肇氏は、象印の2代目ロゴのデザイナーだったりします。