「CI作成はブランディング・ブランド構築の観点で」の14回目です。前回は、日本最初期のCI戦略成功例である松屋銀座のCIについて、お話し致しました。
今回ご紹介するのも、とある企業のCI戦略成功例のお話です。
このロゴ、ご存知ですよね?オーディオ機器などのブランドとして知られる、KENWOODのロゴです。細身フォントのロゴタイプと、「W」の上にある赤い逆三角形が印象的ですね。
KENWOODのCI戦略は、TRIOとKENWOODという二つのブランドを統合することに端を発します。それまでは国内ではTRIO、海外ではKENWOODという2種のブランドを展開させてきていたのですが、国内において全く同じ商品を両ブランドで並行して販売したところKENWOODブランドの製品ばかりが売れた為、ブランドがKENWOODに統一されることになったのです。
さて、そのKENWOODのロゴ。先ほども触れましたが、ロゴ中の「W」の上にある赤い逆三角形が特徴的ですね。実はこれは、「高品質」・「先進性」・「鋭さ」という、3つの企業理念を表した形なのだそうですよ。
この三角形は、KENWOODのCI戦略を象徴するものだったのですね。