競技者・関係者からしてみれば「スポーツ」であるのと同時に、観戦者からしてみれば勝馬を予想して金を賭ける「ギャンブル」の要素も持ち合わせる”競馬”。 日本で 開催が許可されている公営競技の中のひとつ(他に競艇・競輪・オートレース)です。「賭け事」の持つともすればマイナスのイメージを払拭するために考案されたのがこちらのロゴです。
さわやかな風の中を疾走する馬の頭部がシンボライズされた、シンプルで力強いロゴです。完全な円ではなく、一部を開いたことによって開放感、外へ向かって開かれた競馬であることがイメージされます。画数にしてわずか2画!極限までミニマムを追求しながらもしっかりと意図したものを伝えているところが素敵ですね。
馬や競馬自体に緑のイメージはあまりないように思いますが、その競技が行われる空気感はまさにさわやかな緑!意中の馬を見つめる視点まで想像できてしまいます。
デザイナーは榮久庵憲司氏。タイガー魔法瓶やコスモ石油などのロゴを作った巨匠です。ロゴだけでなく、キッコーマンのしょうゆ瓶をデザインしたことでも有名です。シンプルだけど印象に残る共通点がありますね。