「企業のイメージカラーの効果」の第4回です。
今回は、黒色をコーポレートカラーとして使用している企業のロゴをご紹介します。
黒色は、コーポレートカラーとしてメインに用いられることが少ない色であると言えます。
であるからこそ、敢えてこの色を用いる企業というのは、特殊な存在として人々の目を引きます。
そんな黒色のイメージと言えば、「大人の」・「シックな」・「高級感のある」・「重い」・「神秘的な」・「クールな」といったところでしょう。
それでは、まず一つ目の企業をご紹介します。
ファッション専門のインターネット通信販売サイト「ZOZOTOWN」を運営する、スタートトゥデイです。この右上に鋭く伸びる目のモチーフからも分かるように、「格好良い」イメージを打ち出しています。
コーポレートカラーの黒色は、クールな雰囲気を演出する為のものであると分かりますね。
それでは、次の企業です。
言わずと知れた、三越伊勢丹グループのロゴです。伊勢丹の頭文字「I」と、三越の頭文字「M」がモチーフとなっています。
金色と組み合わせて黒色が用いられることで、両社の長い歴史の伝統からくる信頼感と高級感が演出されていると言えます。
最後は、こちらの企業。
北九州に本拠地を置く、新鋭の航空会社スターフライヤーです。機体や内装を、コーポレートカラーである黒一色に染め上げたことで話題を呼びました。
飛行機に用いる色としては全く異例のカラーであると言ってよく、その先進的かつエレガントなセンスはただ人々の話題を呼ぶだけでなく、グッドデザイン賞を与えられるという形でデザイン界に認められました。
シックで高級感のある雰囲気を、カラーで表現することに成功しています。