恐らく某CMのせいなのでしょうが、「ワシのマークの大正製薬」と聞くと、本来の商品や製薬会社というイメージ以上に、かなり男らしいイメージを抱いてしまいます。
とはいえ、実際に大正製薬のロゴである「ワシのマーク」を見てみると、かなり力強いデザインであることが分かりますね。全体的に強い筆致で、鋭い鉤爪と厳しい眼光が表現されています。
このロゴ、登場したのは1955年と歴史が古く、「世界中の誰が見ても何の形であるか認識できること」と「その形について耳で聞いた時にもよく分かること」という2つの条件を元に、社内公募で決められました。
そして、ワシのマークが採用されたのは、力強く世界に羽ばたいていこうという気持ちの表れなのだとか。
しかし、巷には異説も存在していて、当時社長であった上原正吉氏が、自身の出身地である埼玉県の杉戸町全体の地図上の形を模して作ったのだ、という話もあります。
どちらにせよ、歴史と想いのこもった良いロゴマークであることに変わりはありませんね。
因みに、「ワシのマークの大正製薬」というキャッチコピー自体はもっと歴史が古く、何と1912年から使用されているそうです。もうすぐ一世紀経つのですね。