「CI作成はブランディング・ブランド構築の観点で」の11回目です。前回はスターバックスのロゴ変更から窺えるCI戦略についてお話し致しましたね。
今回は、セブンイレブンのプライベートブランドについてのお話です。
セブンイレブンは2011年の5月にアートディレクター・佐藤可士和氏の監修の元で、オリジナル商品の全面リニューアルを行いました。
品質や製造工程などの見直しもリニューアル内容の一部でしたが、目に見える変化としては、ブランドロゴとパッケージデザインの一新が挙げられます。新たにデザインされたロゴはオリジナル商品すべてのパッケージに印刷されることとなりました。
そのパッケージは、商品名のフォントやレイアウトなどが統一されており、ブランドとしての存在感をより主張するものでした。
実は、それまでのセブンイレブン独自商品ブランドというのは、あまり統一感のあるものではありませんでした。プライベートブランドの中でも、そのロゴがついているものと、ホールディングスのロゴがついているものが混在していたりなどしたのです。
それをデザイン面、細かいところでは成分表記のラベルなどに至るまで徹底的に整理し直すことで、消費者へのブランドアピールを強力にしました。
CI戦略を考える上では、このように「シンプルに纏めて統一感を得る」という思考も持っていなければいけないのです。