このブログでご紹介しているロゴのデザインは、弊社の制作実績では無いものも含まれています。
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パブロンに見る、薬のパッケージに大切な要素

いわゆる「風邪薬」として有名な大正製薬の「パブロン」は、1927年(昭和2年)に第一弾となる咳止め薬が発売されて以降、人々に愛用され続けてきました。テレビCMにおける、「早めのパブロン」というキャッチコピーもお馴染みですね。

パブロンのパッケージデザインは、外部のデザイナーに依頼して作成されたものではなく、大正製薬社内のデザイン部によって手掛けられました。
実は、有名な大正製薬の「鷲のマーク」もこの社内デザイン部によって作成されたデザインなのだそうですよ。

その社内デザイン部では、「安心感」・「信頼感」・「効き目感」といった要素が薬のパッケージにおいて重要であると考えているようですが、パブロンのロゴはその要素を明確に表しています。
太字でどっしりとしたロゴタイプは、人々が安心できるデザインと言えるでしょう。

さて、パッケージデザインに用いられているカラーは、金と赤と白。
この配色は「パブロンシリーズ」のアイデンティティとして、長年デザインに使用されています。

パブロンなどの風邪薬のパッケージには、赤系統の暖色によるデザインが定着していると言えます。
一度、解熱鎮痛薬のイメージで青系統のパッケージデザインのパブロンが発売されたのですが、市場の反応が芳しくなく赤色に変更したのだそうですよ。