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空想の植物、唐花紋

上の画像は、「五つ唐花」。「唐花紋」の中でも代表的なものであると言えます。
唐花紋は、家紋の中でも最も美しいデザインの一つとして広く認知されています。
それもそのはず。この「唐花」は、まさにデザインそのものの為の花なのです。

実は、この世には唐花という花は存在しません。実在の植物でなく、空想上の植物を用いたデザインなのです。

「唐草模様」という模様がありますが、それと同じく大陸由来の唐風の花模様が、この唐花のデザインです。
中国で唐が栄えた頃、模様のために生み出されたこの唐花をデザインした染織物が非常に流行しました。遣唐使がその文化を日本に伝えた、という訳ですね。

この模様は奈良時代には既に使用されており、正倉院の宝物などからその様子が窺えます。
平安時代頃になると、殿上人が好んで装束の紋様に用いるようになりました。
その流れを汲み、公家の一門がこぞって唐花の家紋を使用しだします。
その一門というのは、三条・四辻・阿野・花園などの、藤原氏北家の閑院流のことです。

この唐花紋の特徴として、異なるデザインとの組み合わせが多いことが挙げられます。
唐花紋は他の家紋デザインに溶け込んで紋様の美しさを更なる高みへ導くものとして、長く愛されているデザインなのです。