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鹿子絞りの模様がデザインとなった「目結紋」

この家紋は「四つ目結」と呼ばれるデザインで、「目結紋」の一種です。近江源氏・佐々木氏の代表家紋としてよく知られています。
「目結」というのは、鹿子絞りの模様のことです。つまり、布を糸で結んで染め抜きを白く残すデザイン技法のことですね。

「目」というのは人体上の「眼」を意味するのではなく、「間」という意味合いを持っています。そして「結」は、その文字通りに「結び合い」、すなわち「結束」や「団結」を意味すると考えられます。

佐々木氏の一族は目結紋に込められた「結束」の精神を尊び、現在でも四十万人を超える子孫が強い結束力を誇っていると言います。
滋賀県近江八幡市にある沙沙貴神社では、佐々木一族の中の著名な人物や血筋を祀り、「佐々木会」を結成していると聞けば、その結束力の強さが分かりますね。

目結紋のデザインは幾何学的でシンプルな美を感じさせてくれます。中には、「一つ目結」などという、思い切ったシンプルなデザインもあるのだとか。

目結紋を用いた歴史上の人物として有名なのは、戦国時代ごろなら、佐々木道誉・六角定頼・尼子晴久など。もっと時代が下ると、乃木希典などという人物も該当したりします。
当然、全て佐々木氏の一族に連なる家系の人物です。