ヤマハのロゴマークには、色々と面白い話がありますね。
有名なのは、「発動機メーカーとしてのヤマハのロゴは、Mの字の真中の部分が地面についていて、音叉マークの先が円からはみ出ていて、アルファベットが左右対称だ」というロゴの違いの話です。
しかし、そもそもなぜ音叉が描かれているのかについては、意外と知られていないようです。
という訳で、今回はヤマハのロゴの音叉についてのエピソードをご紹介します。
さて、まず音叉がいつ頃からヤマハのロゴデザインに用いられてきたかと言うと、実は創業当初からなんですね。
現在とはかなりデザインが違いますが、音叉はしっかり描かれています。鳳凰が加えているのが、そうですね。
創業者の山葉寅楠氏は、もともと医療機器の修理を生業としていました。
しかし、ふとしたきっかけでオルガンの修理を頼まれ、それを成功させたことでオルガン製造への興味が湧いたのです。
山葉氏はそれ以降、悪戦苦闘しながらオルガンの製造をしていくわけですが、その際最も大変だったのがオルガンの調律だったそうで、音叉を片手に随分と苦労をしたそうです。
そこから、ヤマハのロゴには音叉がデザインされることになったのです。
ヤマハの音叉は、企業努力の象徴でもあるのですね。