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天才レイモンド・ローウィのデザイン哲学

「プロのロゴデザイナーに頼むデザイン作成はこんなに違う」の第7回です。
今回も、前回に引き続き海外の有名ロゴデザイナーについてご紹介いたします。

さて今回取り上げる巨匠は、パリ出身のインダストリアルデザイナー、レイモンド・ローウィです。

ローウィは、主にアメリカで活動し、数え切れないほど沢山のロゴを製作しています。

日本において特に馴染み深いのは、「コカ・コーラ」・「シェル石油」・「ナビスコ」のロゴあたりでしょうか。
どれも、名前を聞いただけですぐにロゴが思い出せますね。それほど印象的なロゴだということでしょう。

ローウィのデザインの仕事上における哲学の一つに、「売れるデザインは嫌われないデザインだ」というものがあります。

ローウィは、常に市場を意識しました。消費者の声を、デザイナーのこだわりよりも優先させたのです。簡単な様にも聞こえますが、表現者としてかなり完成されていなければ辿り着けない境地であると思います。

そして、消費者に「好きなデザイン」を聞くのでなく、「嫌いなデザイン」を聞いて参考にしました。
こうすることで、より多くの人に「嫌われないデザイン」となり、それは後世まで伝えられる良いデザインとなったのです。

ローウィが天才と言われる所以は、こだわりを捨て去れるところにあったのですね。