上のロゴマークは、イギリスを本拠地とするエネルギー関連企業「BP」のものです。スーパーメジャーと呼ばれる、石油マーケット最大手6社の内の1社ですね。因みにBPと言うのは、元は「British Petroleum」(英国石油)の略称でした。
さて、そのBPのロゴですが。上に表示したのは、2000年より使用されている新ロゴです。それ以前まで使われていたのは、こちらのロゴ。
このロゴの原型は、何と1930年代には既に出来上がっていました。しかも、それは社内で行われたデザインコンテストで選ばれた、一社員のデザインだったのだとか。その時にはまだ用いられるカラーは定められておらず、様々な色で描かれることを想定してのデザインでした。
しかし、いつしか緑色と黄色で描いたロゴが多用されるようになり、それがコーポレートカラーとして代々のロゴに受け継がれていくこととなったのです。
2000年から使われることとなった新ロゴは、それまでのロゴの形とは大分異なる形状をしています。
大企業のロゴというのは、違和感を抱かれないように、その変更には細心の注意を払うものであると言います。ここで見られる「細心の注意」とは、形状の変化は大きなものでありながらも、コーポレートカラーを変えずに残したことです。
しかもそのカラーが強調されるようなロゴデザインとなっているので、人々により受け入れられ易くなる、という訳です。